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 お知らせ

  伝染性軟属腫(水いぼ)の新しい外用薬を導入しました  2021.2.1

水いぼは自然に治癒する疾患ですが、治癒までには時間がかかり、掻破(かいて傷つける)によりひどく増えてしまう場合もあります。

麻酔のテープを貼って水いぼをとる『ペンレステープ』の治療は、痛みは軽いですが、一回にとれる水いぼの数に制限があり、部位によっては除去がむつかしい場合もあります。
尋常性疣贅(いぼ)に効果がある漢方薬(ヨクイニン)の服用も試みられていますが、効果は不確かでした。

今回導入する、銀配合クリームの3A MB-F CREAMは抗菌作用、抗ウイルス作用を持つ外用薬です。本法は痛みがないこと、使用する部位に制限がないことなどが利点です。これまでの治験では3か月以内の治癒率は約80 %とされています。かゆみなどが生じる可能性はありますがその時はステロイドの外用薬を併用することで対応できます。残念ながら本剤は保健適応が取れていません。現在1本2000円かかります。このクリームを試みたい、関心がある方は、診察時間内に医師に問い合わせください。

★使用方法
@通常1日2回、朝と入浴後に塗布します。
A水いぼの部分だけではなく水いぼの周囲にもやや広く塗布します。

★治療後の経過
@銀配合クリームを塗布後最短2週間、通常2ヶ月前後で塗布した水いぼのところだけが赤くなってきます。 それが効果の出始めたサインです。赤くなってきたらそれから1ヶ月前後で徐々に消えていきます。
※この赤い状態になる(効果が出てくる)までの時間は、水いぼウィルスに対するその方の免疫反応が大きく関与しますので、個人差があります。

★注意点
銀は紫外線に弱く、直射日光が当たると短時間で効果がなくなってしまいます。塗布後にその部位が日光などに当たると銀の効果がなくなりますので、そのような部位は夜のみ塗布します。

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